こんにちは、芦屋まにわ歯科です。
開院して、もうすぐ1年になります。
最初に比べると多くの患者様にご来院いただけるようになり、最近では直近のご予約が取りづらい日も増えてきました。
これも日頃から当院を信頼して通ってくださっている患者様のおかげです。
本当にありがとうございます。
最近、当院で診療をしていて特に感じることがあります。
それは、
矯正治療後に「歯ぐきが大きく下がってしまっている患者様」が非常に多いということです。
少し下がっている程度ではなく、患者様によっては5mm近く歯ぐきが退縮しているケースもあります。
中にはその部分から感染を起こし、歯を残すこと自体が難しくなっているような状態の患者様もいらっしゃいます。
この歯ぐきが下がる状態を一般的には
「歯肉退縮(しにくたいしゅく)」
と呼びます。
歯ブラシの圧が強い方やもともと骨や歯ぐきが薄い方に起こりやすいのが特徴です。
そして日本人は欧米人と比べても骨や歯ぐきが薄い傾向があり、そもそも歯肉退縮のリスクが高い人種だと言われています。
さらに、矯正治療も歯肉退縮のリスク因子のひとつです。
開院してから特に感じるのは、患者様ご自身がその状態に気づいていないケースが意外と多いことです。
また、気づいていたとしても
「どのようなリスクがあるのか」
「どういった治療法があるのか」
を知らないまま経過していることも少なくありません。
論文的にも歯肉退縮は年々進行していくことが分かっています。
そして進行すればするほど治療は複雑になり、難易度も高くなります。
近年ではさまざまな治療術式が発表され、良好な結果を得ている報告も多くあります。
しかし、その多くは欧米人を対象としたデータです。
日本人は歯ぐきが薄いケースが多いため、より慎重で繊細な処置が求められます。
そのため、症例によっては「もう少し早い段階で介入できていれば…」と感じることも少なくありません。
ただ患者様ご自身の病態把握、矯正医の先生の歯肉退縮に対する認識、一般歯科医師の先生方の理解、そして私たちのように専門的な治療や教育を受けている歯科医師との認識には、まだ大きな差があるようにも感じています。
歯肉退縮は痛みが出にくく「病気」と認識されにくい状態です。
そのため介入の必要性を理解すること自体が難しい場合もあります。
しかし適切な時期に外科的な処置などを行うことで、将来的な審美的トラブルやさらに大きな問題を防げる可能性もあります。
気になる症状がある方は、早めに一度ご相談いただければと思います。
芦屋まにわ歯科では患者様それぞれのお口の状態に合わせてできるだけ歯を長く守るための治療をご提案しております。