歯科コラム

Column

歯周病で失った骨と歯ぐきを取り戻す「歯周組織再生療法」
〜再生療法を成功へ導く“縫合”の重要性〜

2026.05.19
歯周病で失った骨と歯ぐきを取り戻す「歯周組織再生療法」〜再生療法を成功へ導く“縫合”の重要性〜

皆様、こんにちは。
いつも芦屋まにわ歯科のブログをご覧いただきありがとうございます。

前回に引き続き、今回も歯周組織再生療法についてお話しさせていただきます。

歯周組織再生療法を成功させるためには、いくつもの非常に繊細なステップを積み重ねていく必要があります。

そして、最後の重要なステップが「縫合」です。

再生療法で最も重要とも言える「縫合」

再生療法では、傷口がきれいに閉じることが非常に重要になります。

これを「一次創傷治癒(いちじそうしょうちゆ)」と呼びます。

どれだけ丁寧に切開・剥離・感染除去・再生材料の填入を行ったとしても、最後の縫合がうまくいかなければ良い結果にはつながりません。

再生療法を丁寧に行った場合、縫合の段階で1時間半ほど経過していることも珍しくありません。

この段階では術者も患者様も疲れていることが多いですが、それでも最後の縫合は非常に重要な工程になります。

当院で使用している「極細の縫合糸」

当院で使用している「極細の縫合糸」

当院では、「6-0」や「7-0」と呼ばれる、髪の毛よりも細い非常に特殊な糸を使用しています。

通常、親知らずの抜歯などで使用される糸は「4-0」を使用することも多くあります。

糸は細くなるほど数字が増えていき、

* 5-0
* 6-0
* 7-0
* 8-0

というように分類されます。

つまり、「7-0」というのは非常に細い糸であることがわかると思います。

当院ではできる限り7-0、あるいはそれ以上に細い糸を使用し、少しでも組織に負担をかけない縫合を心がけています。

「きれいな縫合」が治癒を大きく左右する

きれいに縫合できれば人間の身体は驚くほどきれいに治っていきます。

逆に縫合が不十分な場合にはその隙間から細菌感染が起こり、治療結果に悪影響を与えてしまうこともあります。

そのため丁寧で確実な縫合は治療の最終段階でありながら、非常に重要なステップになります。

縫合で特に重要なのは、「創面(そうめん)」と呼ばれる切開した歯ぐきの断面同士を、しっかりと面で合わせることです。

創面同士がきれいに接触することで、一次創傷治癒が得られやすくなります。

そのため、マイクロスコープで創面をしっかり確認しながら、確実に糸を通し、過度な圧をかけないよう優しく創面同士を合わせることが重要になります。

この工程一つで、その後の治癒や腫れ、傷口の安定性にも大きな差が出てきます。

そしてそのような細い糸を扱うためには、先端が非常に細い「持針器(じしんき)」という器具が必要になります。

私は、できるだけ手元のブレを少なくしたいため、「ロック機構」のないタイプの持針器を使用しています。

勤務医時代はロックありの持針器を使用していましたが、開業を機にさらにレベルアップしたいと考え現在のタイプへ変更しました。

最初は難しさもありましたが、現在では非常にスムーズに操作できるため重宝しています。
ちなみに当院には、ロックなしの持針器が4本ほどあります(笑)
器具にこだわった結果、気づけば増えていました。

このように丁寧に縫合を行った傷口は、翌日には非常にきれいな状態になっていることも少なくありません。

世界のトップデンティストの中には、3日程度で抜糸を行う先生方もいらっしゃいます。

それも、傷口が非常にきれいに縫合されているからこそ可能になることだと考えています。

一つひとつの積み重ねが再生療法を成功へ導く

一つひとつの積み重ねが再生療法を成功へ導く

以上が、歯周組織再生療法における基本的なステップになります。

長くなりましたが、今回のシリーズでは一つひとつの工程についてお話しさせていただきました。

再生療法は単に材料を入れるだけの治療ではありません。

切開、剥離、感染除去、再生材料の選択、そして縫合まで、すべてのステップを丁寧に積み重ねることで良い治療結果につながっていきます。

だからこそ当院では、マイクロスコープを用いた精密な処置と一つひとつの工程へのこだわりを大切にしながら患者様により良い治療をご提供できるよう努めています。

芦屋市周辺で、歯周病や歯ぐきの退縮、再生療法についてお悩みの方は、芦屋まにわ歯科までお気軽にご相談ください。

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