歯科コラム

Column

歯を残したい方へ必要な診査診断とは
〜抜歯と言われても歯根端切除術という選択肢があります〜

2026.05.28
歯を残したい方へ必要な診査診断とは〜抜歯と言われても歯根端切除術という選択肢があります〜

こんにちは、芦屋まにわ歯科です。

開院して、もうすぐ1年になります。
最初に比べ、多くの患者様にご来院いただけるようになり、日々スタッフとともに忙しく診療を行っております。
本当にありがとうございます。

前回のブログでは、「歯肉退縮」についてお話ししました。
実際に開院してから感じるのは、患者様ご自身が気づかないうちにお口の中で問題が大きく進行しているケースが非常に多いということです。

そして最近、歯肉退縮と並んで特に多いと感じているのが「歯の根の先の感染」です。

私自身はマイクロスコープ(顕微鏡)を用いた外科処置を得意としており、より繊細な処置を大切にしています。
台湾や東京、大阪などで講演をさせていただいた際にもオペの丁寧さや処置の綺麗さについて多くのお褒めの言葉をいただいてきました。
その分、毎回のスライド作りはかなり大変なのですが……^^;

開業して特に感じているのが、「歯根端切除術」を行う機会が非常に多いということです。

歯根端切除術とは、歯の根の先にできた大きな膿の病変に対して行う外科処置です。
感染した根の先を切除し、裏側からMTAという特殊な材料を詰めることで歯を残すことを目指します。

しかし実際には、その病変の大きさが想像以上に大きいケースが非常に多くあります。

中には隣の歯を超えて感染が広がり、その周囲の骨を大きく溶かしてしまっている症例もあります。
さらに重症例では、上顎の骨を大きく失っているようなケースも治療してきました。

このような症例に対して、マイクロスコープを用いることで治療成績が向上することは論文レベルでも示されています。
ただ、感染があまりにも大きい場合「そもそもこの歯を残せるのか?」という問題に直面することもあります。

また、仮に抜歯が必要になった場合でも抜歯した部分から感染を完全に取り除けるのかという別の難しさも出てきます。
歯そのものが感染源であることは多いですが、感染が大きいケースでは骨まで広く波及していることもあり、再発リスクも高くなります。

そのような難症例を日々多く診ながら、できる限り歯を残せるよう治療を行っています。

自分でも「よくここまでやっているな」「頑張っているな」と思うことがありますが、本当に難しい症例ばかりです。

だからこそやはり初期段階での適切な診査や状態把握が非常に重要だと感じています。

必要であればCT撮影を行い、必要であれば口腔内写真も撮影します。
適切に資料を採取し、現状を正確に把握することでより深刻な状態になる前に介入できる可能性があります。

歯の保存は「今どのような状態なのか」を正しく知ることから始まります。

気になる症状がある方は、悪化する前に一度ご相談いただければと思います。

お電話 079-726-7578

Web予約

LINE予約

instagram