歯科コラム

Column

歯周病で失った骨と歯ぐきを取り戻す「歯周組織再生療法」
〜成功の鍵はマイクロスコープを用いた切開デザイン〜②

2026.05.09
歯周病で失った骨と歯ぐきを取り戻す「歯周組織再生療法」 〜成功の鍵はマイクロスコープを用いた切開デザイン〜②

皆様、こんにちは。
いつも芦屋まにわ歯科のブログをご覧いただきありがとうございます。

前回に引き続き、今回も歯周組織再生療法についてお話しさせていただきます。
歯周組織再生療法を成功させるためには、いくつもの非常に繊細なステップを完璧に積み重ねていく必要があります。
前回は「精密な切開」についてお話ししましたが、次に基本となるのが、組織を丁寧に扱うことです。

具体的には、歯ぐきの丁寧な剥離(はくり:骨から歯ぐきを優しく離すこと)が非常に重要になります。

マイクロスコープ治療で重要なのは「器具の選択」

マイクロスコープ治療で重要なのは「器具の選択」

私は、マイクロスコープを用いた治療の中で非常に重要だと考えているのが
「器具の選択」です。

特に、組織をどれだけ丁寧に扱えるか、そして組織を剥離する際にどれだけ負担を減らせるかは、器具選択によって大きく変わってくると考えています。

現在でもそうですが、一般的に組織を剥離する際に使用される器具は、太く大きいものが多くあります。

もちろん、多くの先生方はさまざまな器具を工夫しながら、丁寧な組織操作を行おうとされています。
しかし、そもそもの器具が大きすぎることで、繊細な処置が難しくなるケースも少なくありません。
器具が大きいと本来守りたい歯ぐきや血管にダメージを与えてしまうこともあるからです。

そのため、日本のトップデンティストの中には、より繊細な操作を行うためにオリジナル器具を開発している先生方もいらっしゃいます。

私自身がこだわっている器具について

私自身は、ハントのスケーラーの先端を少し調整したものを使用することもあります。

また、白水などが出している器具は、絶妙に角度がついており非常に使いやすいため重宝しています。

特に、最も治癒に影響しやすい非常に狭いエリアに対しては少しでも小さく繊細な器具を選択することで、乳頭部直下の歯ぐきを丁寧に扱うよう心がけています。

勤務医時代から器具にはこだわっていましたが、開業してからはさらにその傾向が強くなったかもしれません。

剥離操作は「焦らず、ゆっくり、確実に」

剥離操作は「焦らず、ゆっくり、確実に」

剥離そのものの操作に関しても、無理に進めることはしません。

マイクロスコープを見ながら、骨から丁寧に組織を剥離していきます。

焦らず、ゆっくり、そして確実に行うことを大切にしています。

難しい症例では、切開と剥離だけで30分以上かかるケースも珍しくありません。

それほどまでに、切開や剥離という工程は重要だと考えています。

この段階でどれだけ組織を丁寧に扱えるかによって、その後の治癒や歯ぐきの安定性、最終的な見た目にも大きな差が出てきます。

トップレベルの外科医に共通していること

日本のトップデンティストのオペを見学した際にも、やはり切開・剥離に非常に時間をかけ、丁寧に組織を扱われていたことが印象に残っています。

そして、丁寧に剥離された組織は、術中の出血も非常に少ないことが特徴です。

これは単に「見た目」の問題ではなく、組織へのダメージが少ないことを意味しています。
組織への負担が少ないことで、術後の腫れや痛み、治癒にも大きく影響していきます。

実は、剥離時の写真を見るだけでも、その外科医のオペレベルはある程度わかります。

だからこそ私は、一つひとつの処置にこだわりを持って行うようにしています。

トップレベルの外科医に共通していること

今回は、再生療法における「剥離」についてお話ししました。

再生療法は、ただ組織を再生するだけではなく、「どれだけ丁寧に扱えるか」が治療結果を大きく左右します。

だからこそ当院では、マイクロスコープを用いた精密な処置や器具選択にゴダ割りながら、できる限り身体への負担を抑えた治療を心がけています。

次回も、歯周組織再生療法において重要となるポイントについてお話ししていきたいと思います。

芦屋市周辺で、歯周病や歯ぐきの退縮、再生療法についてお悩みの方は、芦屋まにわ歯科までお気軽にご相談ください。

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