歯科コラム

Column

近年、マイクロスコープを用いた治療が標準になっています
歯周病で失った骨と歯ぐきを取り戻す「歯周組織再生療法」
〜成功の鍵はマイクロスコープを用いた切開デザイン〜

2026.05.06
近年、マイクロスコープを用いた治療が標準になっています歯周病で失った骨と歯ぐきを取り戻す「歯周組織再生療法」〜成功の鍵はマイクロスコープを用いた切開デザイン〜

皆様、こんにちは。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、重度の歯周病によって溶けてしまった顎の骨や、下がってしまった歯ぐきを回復させる「歯周組織再生療法」についてお話ししたいと思います。

「歯周病で骨が溶けていると言われた」
「歯ぐきが下がってきた」
「できるだけ歯を残したい」

そのようなお悩みに対して、近年では失われた組織の回復を目指す治療が可能になってきています。

歯周病が進行すると、歯を支えている骨が溶け、放置すれば最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
しかし、現代の歯科医療では、条件が整えば失われた組織を「再生」させることが可能になってきました。
当院でも、多くの患者様がこの治療によってご自身の歯を守り、おいしく食事ができる喜びを取り戻されています。

今回から何回かにわけて再生療法のステップについて話していきます。

大阪での講演で感じたこと

大阪での講演で感じたこと

先日、大阪の千里ライフサイエンスセンターにて再生療法での講演を行いました。
発表はかなり疲れましたが、改めて論文を読み直すことで世界の潮流と自分のやり方に相違がないことを再確認できました。
また、世界のトップデンティストと日本の先生たちとのレベルの違いもあまりないように感じています。
あるとしたら、英語が喋れるかどうかの違いです。
現在の歯周組織再生療法は、ただの骨欠損を再生するだけではありません。
歯周病によって失った歯茎の退縮や見た目の回復など、元あった組織の回復までめざそうという動きが日本だけでなく世界的にあり、歯周組織再生療法は新たな局面を迎えています。
特に結合組織移植など、生体の組織を用いた治療によって組織量が増えることで、元の組織と同等、あるいはそれ以上の組織レベルを獲得することができるようになってきました。

従来の再生療法であれば、
・歯周組織再生療法で骨の回復はできたが、見た目がわるくなった
・食べ物が詰まりやすくなった
などの問題が生じることもありました。

しかし現在では、そのような問題まで解決できる時代になってきています。

一方で、治療はよりテクニックセンシティブな時代となってきており、トップの先生たちでできる超専門性の高いレベルとなってきているのも事実です。
今回は、比較的通常の流れの再生療法についてお話ししていきます。

再生療法を成功に導くための基本ステップ

再生療法を成功に導くための基本ステップ

歯周組織再生療法を成功させるためには、いくつもの非常に繊細なステップをひとつひとつ完璧に積み重ねていく必要があります。

その中でも、まず基本となるのが「精密な切開」です。

今まで歯科医院で使われていたメスは、顕微鏡で見るとメス自体がかなり太いため、切開時に組織の挫滅が起こりやすいというデメリットがありました。

しかしながら今は、より細いメスが開発され、症例によっては、眼科の先生が用いるような薄い器具を用いることも多くあります。
つまり最初の切開の段階から器具の選択が変わってきて、それが治療の成否に大きく関係してきています。

また、器具の選択、それに付随してマイクロスコープを用いることにより切開デザインも大きく変更されてきています。

従来では、大胆に切開する方法が一般的でしたが、近年では医科の内視鏡の手術と同様に、歯科でもより低侵襲でかつより効果的な切開デザインが多く発表されています。
それにより、従来の手術よりもより最小限の切開デザインながらより効果的な結果を得ることが可能な時代となっています。

私たちが歯科医師になった当時に比べて、顕微鏡外科が進歩したことにより、治療成績などさまざまな恩恵があることがわかっています。

しかしながら、顕微鏡を用いての治療が患者様に対して効果的な治療である反面、治療自体が難しくなっているのも事実です。
本来であれば、見えにくい場所からマイクロスコープを用いて器具を通したりすることはその治療自体の難易度をあげています。
そのため、多くの先生がそのような治療を実際の臨床でできているわけではありません。
しっかり訓練をし、必要であれば海外までその情報を取りに行き、実践を通しながら、その手技をみにつける必要があります。
やはりアメリカやスイス、台湾のトップの顕微鏡の外科医は、目を見張るものをがあります。
もちろん日本のトップの先生たちの実力も本当にすごいです。
私自身もその先生たちに負けないよう今以上に技術を身につけて、患者様に還元したいと思っています。

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