歯科コラム

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舌の正しい位置ご存知ですか?歯並びや呼吸にも影響を及ぼす舌の位置

2025.10.11

こんにちは、芦屋まにわ歯科です。
皆さんは「舌の位置」を意識したことはありますか?
実は舌には正しい位置があり、歯並びや噛み合わせ、さらには全身の健康にも深く関わっているといわれています。
今回はそんな舌の正しい位置と今日からできる簡単なトレーニングについてご紹介いたします。

◆ 舌の主な働き

舌は食べ物を味わう「味覚器官」であると同時に、以下のような多くの役割を担っています。

・咀嚼(そしゃく):食べ物を歯の上に運び、効率よく噛めるようにします。

・嚥下(えんげ):飲み込むときに食塊(しょっかい)を喉の奥に送り込みます。

・発音:舌先の動きによって「さ・た・な・ら」行などの発音が正確になります

・呼吸のサポート:舌が正しい位置にあると、気道が広がり鼻呼吸がしやすくなります。

このように、舌は味を感じる器官だけでなくお口の中のバランスを保つ“要”ともいえる大切な存在なのです。

◆ 舌の正しい位置とは?

理想的な舌の位置は
「舌全体が上あごに軽くくっついている状態」
です。

具体的には、
・舌先が上の前歯の少し後ろ(スポットと呼ばれる位置)にある
・舌の中央や奥まで、上あごの天井にふんわり吸い付いている
・口を閉じていても、唇やあごに力が入っていない
この状態を「舌の正しい安静位」といいます。
舌が正しい位置ではないと口が開きやすくなり、口呼吸・いびき・歯並びの乱れなどを引き起こす原因にもなります。
その結果、乾燥による口臭や虫歯・歯周病のリスクも高まるほか睡眠の質にも影響することがあります。

◆ あいうべ体操で舌を鍛えよう

舌や口まわりの筋肉を鍛える簡単なトレーニングに「あいうべ体操」という方法があります。
1日数回、ゆっくり・しっかり行うことで舌の筋力がアップし舌の位置を正しい位置へ保ちやすくなります。
口呼吸の改善やいびき予防にも効果が期待でき、お子様から高齢の方まで幅広い年代の方におすすめです。

やり方
1.「あー」と大きく口を開く
2.「いー」と口を横に大きく引く
3.「うー」としっかり口を前に突き出す
4.「べー」と舌を思いきり下に出す

この4つの動きを1セットとして10回程度行うのが理想です。
テレビを見ながら・湯船に浸かりながら…など何かをしながらお手軽にできるのがおすすめのポイントです。

◆ 舌の位置を整えるメリット

舌の位置を整えることで得られるメリットはお口の中だけにとどまりません。

•鼻呼吸がしやすくなり、口呼吸の改善につながる
•口臭・ドライマウスの予防
•歯並びや噛み合わせの安定
•いびきや睡眠の質の改善

舌の位置を意識し、あいうべ体操を続けることで、お口だけでなく全身の健康にも良い変化が現れます。
日常のちょっとした意識とトレーニングで大きな違いが生まれます。
あいうべ体操などをとりいれながら正しい舌の位置を保って、健康的な呼吸と美しい口元を目指しましょう。

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