歯並びについて②

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歯並びについて②

2025.04.23
歯並びについて②

こんにちは、今回芦屋で6月に開業する馬庭と言います。
今回は、歯並びについて続けてお話しします。

前回の話では、顔の中心に対して、前歯の中心が左右的に違ったとしてもある程度人間の目は許容できる、と言う話をさせていただきました。つまり、顔面の中心と歯の中心に左右的な違いがあったとしても=歯並びが悪い、みたいな状況にはなりにくい、と言うことです。

それに対して、①の前後的な歯の位置は患者様の横顔の審美にダイレクトに影響し、口元の突出具合は矯正治療を選択しない限りその改善が難しいと考えています。

また、③の上下的な歯の位置は口元の見え方に影響を与えるため、矯正治療に影響を与えやすい要因としては考えられますが、実際には、歯と歯ぐきの関係性やかぶせものをすることによりその改善が行える症例もあるため、笑った時に歯が見えるor歯が見えない=矯正治療しか選択肢はない、とは考えておらず、症例によっては矯正治療も一つの方法だと考えています。

以上のことから上の前歯の位置の問題にフォーカスして考えると、出っ歯などの歯の前後的な位置が悪いこと=歯並びが悪い、ということに直結しやすいと私は考えています。

また、もう一つ考慮する要素があります。

それは、傾きやねじれです。歯が斜めに傾いていたりすると、人間の目はそれを許容しにくい、と言われています。実際に周りの友達の口の中を見ても、歯が捻じれていたりすると、違和感としてすぐ気づくとおもいます。

実際に、論文でも傾きが強かったりすると、一般の方でもそれを違和感としてすぐとらえることを報告しており、口元が出ている、傾き・ねじれがある、このような要因が歯並びが悪い、ということに直結しやすいということがわかります。

また、追加の情報としてあるのが、上の2番目の歯の許容性です。2番目の歯の形態は、大きさや幅の左右差が意外に多くあることが報告されています。矮小歯と呼ばれることもあり、右の2番目の歯と左の2番目の歯の大きさが違うことは臨床の現場で多く遭遇します。しかし、この左右の2番目の形態差がかなりあったとしても、その横に1番目の歯があるため、その大きさの違いがカモフラージュされ結果的に許容されることが多いです。長くなりましたが、歯並びが悪いって言っても、実際には色々な要素があり、どの要素により歯並びが悪いか、ということを診断することにより、それが矯正でしか改善できないのか、被せ物によって改善できるのか?外科処置をしないと改善しないのか?などを十分に判断することが大切なのです。

当院では、その患者様のお口の中の状態を把握し、十分に診断をした上で、患者様に説明させていただきます!

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