セラミック治療とは②?

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セラミック治療とは②?

2025.04.20
セラミック治療とは②?

こんにちは、今回芦屋で6月に開業する馬庭と言います。
今日も、前回に引き続きセラミック治療についてお話しします。

前回は、セラミック治療は銀歯の治療に比べて適合性がいい、という話をしました。
今回は、セラミック自体の生体親和性やアレルギーなどについて話していきます。

セラミックは生体親和性に優れており、金属アレルギーの心配がありません。保険の銀歯に使われている金属には、ニッケルやパラジウムといった金属が含まれており、金属アレルギーのある方にとっては注意が必要です。

また、金属は時間の経過とともに腐食し、黒ずみや歯ぐきの変色を引き起こすことがありますが、セラミックは劣化しにくく、長期間にわたって美しさと機能を保つことができます。実際、前の医院に勤務している時に、患者様の中に金属アレルギーを疑われる患者様がいました。手や足のかゆみや発赤を認め、最近になりその症状が強くなったとのことでした。

実際に、皮膚科にてアルコールのパッチテストを行い、アレルギー反応を見た結果、ニッケルなどに陽性反応がでていました。その患者様は、過去に歯科治療を多くしており、口腔内の至る所に銀歯の被せ物がされていました。外して治療させていただくことを了承してもらったのちに、金属を少しずつセラミックに変えていきました。

通常、このような金属アレルギー反応を有する患者様に対して、金属の除去からセラミックや他の材料に変えていくことにより症状が改善する症例もあれば、改善がそこまでの症例もあります。

というのも、通常アレルギー反応は、人間の中のアレルギー物質(今回であれば金属)に対して、それが許容範囲を超えた時に生じるものになります。
そのため、その許容範囲以上にアレルギー物資に体が暴露されていた場合におこってくるのがこの金属アレルギーによる反応となります。
そのため、そのアレルギー物質に暴露されている量や期間が長ければなかなか改善しにくいのというのは考えられます。さて、この患者様でしたが、実際は、金属の除去後少しずつセラミックに変えていきました。そうすると、手や足のかゆみなどは徐々に軽減されていき、結果として治療したことによる金属アレルギーが原因で起こる症状の改善を行うことができました。その症例は、金属の除去そしてセラミック治療が功を奏した症例でした。

そのため、そもそも金属を口腔内に多く入れることがなければ、このような症状になっていくリスクも少ないことが考えられるため、アレルギーなどのリスクの点を考慮すると、セラミック治療の有効な方法であることが考えられます。

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