
今回、講義や実習を受けるに際に、私が一番感じたことは、もちろん論文も素晴らしいし、話し方も受講生が理解しやすいように配慮しているな、と思っていましたが、一番すごいな、と思ったのは考え方がとてもシンプルで、そして理路整然としている、そしてプレゼンの整合性が素晴らしいことでした。
得てして、プレゼンを作る際には、自分のエゴがではじめて、最初と最後で言いたいことや伝えたいことが異なっている、というのは、歯科でのプレゼンではあるある、です。ユング先生のプレゼンは一つ一つのデータから導き出される事象からそれに基づいた理論や考察、そして受講生が理解しやすいようなスライド構成、どちらというとそれが勉強になりました。
やはり英語での講義を聞く際は、集中力が切れてくると、何を言ってるのかわからなくなりますが、スライドをみれば、何を伝えたいのかすぐわかるようになっていました。
私も他の先生の前でプレゼンをする機会をよくいただきますが、その際に、理路整然としたスライド作りをすることを心がけていますが、これがなかなか難しい・・。あくまで、聴講していただいた受講生が確実に理解できるように、まちがった理解や方向にならないようには気をつけてプレゼンはつくっています。
それでも自分が作りながらどんどん迷っていって、結局何が伝えたいんだっけ?みたいなことはよくありますが(^^;;
ただ、これは一般の臨床現場でもよくあります。具体的には、対患者様や対スタッフです。伝えただけでなく、相手に伝わりやすいようにするには、情報をしっかり整理して相手に伝えること、そして伝えたいことが多くあるのであれば、相手がその内容を理解できているか、を段階段階で把握して、相手の脳内がごちゃごちゃにならないように伝えることも重要です。得てしてそういう頭がこんがらがった状態になると人は考えたり理解したりするのを諦めるので・・。また重要な点はその内容が違う意味や違う解釈にとらわれないように正確に伝える。それが大切なことだと今回受講して感じました。
昔に比べて、受講する際の自分のスタイルが変わってきているのは自分でもびっくりしています。この内容は勉強になったな、明日からしてみたいな・・・・、だけでなく、この人はこの内容をこう伝えているんだ、とかこういう表現をしたらもっとつたわりやすいんだ、とかそのような形で演者を見るようになってきました。
今回の経験を通じて、患者様に正しい知識や技術・情報をより伝わりやすいように伝えていきたいと思いました。