顕微鏡での治療

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顕微鏡での治療

2025.04.12
顕微鏡での治療

こんにちは、今回芦屋で6月に開業する馬庭と言います。

今回は、顕微鏡での治療についてお話しします。

通常歯科の治療をする際は、裸眼で行うことが多いと思います。

ただ、奥歯の治療をする際や根の中を治療する根管治療などにおいて、より拡大視野下で治療をすることは、より正確な治療をする上で重要になると思っています。

拡大視野下での治療の優位性に関しては、歯科の中でもさまざまな分野でその優位性がいわれています。例えば再生療法などの治療です。

歯周病により喪失した骨の再生の治療の際に、さまざまな治療法や切開のデザインが考えられてきましたが、再生療法のその1番の成功率を上げたのは、裸眼ではなく顕微鏡下で治療をすることでした。顕微鏡下での治療をすることにより、治療がひとつずつ丁寧で正確な治療になる、ことがその結果として考えられました。これは、とても面白いことだと思います!私たち歯科医師は、再生する材料や切開のデザインはどれがいいのか?と多くの歯科医師は必死に考えてきましたが、それよりも顕微鏡下で丁寧な治療をすることがその成功率をあげる、という面白い結果になりました。それは、再生療法でなく他の歯科治療の分野においても、拡大下で行うことはとても有効な方法であることがわかってきています。
それでは、具体的に顕微鏡治療のなにが普通の裸眼の治療に比べてどのへんが優位性があるのでしょうか?

いくつかのメリットがありますが、まずは拡大倍率があります。最大倍率であれば、30倍に近い状態で治療することも可能です。実際には、30倍はかなり拡大されており、その倍率で治療をすることはかなり難しいので根の中に破折などがないかのチェックの要素が強かったりしますが。
そのため、実際の私の臨床では8倍や10倍くらいで治療することが多いと思います。

そのくらいの倍率でもしっかり歯の状態が裸眼よりも確認できるため、十二分にメリットがあります。

次に、顕微鏡治療の優位な点は、その光量になります。通常、ルーペや顕微鏡などの拡大視野下での治療をする際に、裸眼に比べて拡大下になるものの光量が少なくなり、映像が暗くなります。そのため、ルーペや顕微鏡での治療に際には、それを補うような形で光量が必要となります。明るい光量があれば、拡大かつより明瞭に見えることができるため、精密治療が可能となるのです。

しかし、拡大下での治療はメリットが多い治療反面、デメリットもあります。それは、視野が狭くなることです。その部位が見えすぎるあまり、その治療に集中し、唇を過剰にひっぱったり、器具が歯に多く当たったりすることもあります。それは、拡大下での治療のデメリットとなります。

重要なことは、それを把握した上で、できる限りに患者様に不快感を与えないような治療をすることが重要となるため、顕微鏡治療を行う際は、その辺も配慮しながら治療を行っていきます。

顕微鏡での治療をご希望される方はぜひ相談していただけたらと思います!

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